お仕事は誰のためにする?何のためにする?辛いのは当たりまえ?

高校2年生になる息子はそろそろ本格的
に進路を考え始める時期になりました。

彼には目指している職業があるのでその
職業に適した大学を今の成績と照らし合
わせ進学先を話し合ってます。

 

鈴木
この職業でいいの?
他にもしてみたい職業は
ないの?

と息子に聞いてみました。

まだまだ高校2年生、とても世界が狭い
です。一緒にパソコンでいろいろ職業に
ついて検索したり、周りの大人たちの
職業について話をしたりしました。

息子の趣味や特技なども生かせる
仕事に就くこともできることも
冗談を交えつつ話し合ったいた
時のことです。

私の話を聞きながら息子が一言。

息子
うーん。俺って
何をしたら社会に
貢献出来るんだろう。

お仕事は辛いもの、お給料は我慢料。
仕事たいして、いつの頃からかこんな
とらえ方をする風潮が多くなってきた
気がします。

 

逆に楽しく好きな仕事をするのが一番
あなたの使命を仕事にしましょうなど
というようなことも言う人もいます。

確かにどちらも、その通りなんです。

でも、息子の発言にズバッと
「仕事とは」ということの本質を改め
て気づかされました。

もくじ

何のために仕事をするのか、将来が不安になってきた

息子さんとの喧嘩から子育てに自信が
持てなくなったRさん。
大学に通う息子さんとのある問題から
自分のことを責めてしまうようになり
サロンを訪れてくれました。

鈴木
息子さんは今は
大学生なんですよね?
何年生ですか?
Rさん
3回生です。
本来なら就活や
院にあがる大事な時期
なんですが・・・。

 

鈴木
そんな時期なんですね。

 

Rさん
実は留年したんです。

 

Rさんの息子さんは高校時代から憧れの
職業があったそうです。
その職業に就くにはこの大学が一番と
言われるとても優秀な大学に通っていま
す。

そんな自慢の息子さんなのでRさんも
将来をとても期待していたそうです。

親元を離れ県外の大学で一人暮らしの
息子さんに不自由をさせたくないと
Rさんはパートを掛け持ちしながら
頑張っていました。

ところが大学の3年生の夏、いきなり
息子さんから進路に必要な特別な講座
を受けないと言われ大喧嘩をしてしま
い険悪なムードになってしまったそう
です。

それ以来何かあると息子さんは母親の
Rさんではなく、父親であるのRさん
の夫にラインや電話をしてくるように
なったそうで、それも気に入らなかっ
たようです。

Rさん
夫は基本的に息子には
好きなようにやればいい
という感じなので、多分
進路のことなども
何も言ってないと
思うんです。
鈴木
なるほど

進路に悩みを抱えた息子さんは勉強が手
につかず、とうとう留年してしまったそ
うで、そのことに激怒したRさんは感情
に任せ、息子さんを思いっきり責めてし
まったそうです。

とりあえず、一度帰省して話し合うこと
で落ち着いたそうですが旦那さんからは
「俺が話すからお前は口を出すな」と
きつく叱られてしまったそうです。

旦那さまと息子さんの話し合いの時
息子さんからなぜ留年したかについて
意外な言葉が出てきたそうです。

旦那様に向かって

Rさん息子
ねえ、なんで
仕事をするの?
仕事する意味って
なに?
使命ってなんなの?
そう思ったら
自分が今やっている
ことが価値があること
なのか本当に正しいのか
不安になった。

と涙ながらに話をしたそうです。

続けて

Rさん息子
そう思ったら
将来がとても不安に
なって勉強してても
意味があるのか?とか
思い始めたんだ

と悩んでいた胸の内を
やっと話してくれたそうです。

それに対して旦那様は

Rさん夫
考えすぎ!
仕事する意味?
お金稼いで
生きていくためだろ?

とはっきりと言い切ったそうです。

その答えにRさんも息子さんもはっとし
たそうです。
生きていくために仕事をするというシン
プルな答えが息子さんの迷いを晴らして
くれたそうで、翌日、元気にまた大学に
戻ったそうです。

私は何のために仕事をしているの?

ここで一件落着といかなかったのは
Rさんの方でした。

旦那様のシンプルな答えにとても納得
したものの、もしかして息子が悩んで
しまったせいは、自分がもっとしっか
りと導かなかったせいなのか。

それとも、息子の話をきちんと聞かな
かったせいでこうなってしまったのか
と自分を責めたり、悩んでしまったそ
うです。

鈴木
お話を聞かせていただ
くと親子関係というよ
りRさんのお仕事に対
してなにか感じます。
Rさん
そうかもしれません。
私も自分で勝手に
息子の将来の仕事を
決めつけてしまっていた

Rさんのお話からいくつか気になる
キーワードをピックアップして
ヒーリングを始めました。

ヒーリングを進めていくと

  • 世間的に立派な仕事ではないと
    人間としての価値が低い
  • 職業にも優劣がある
  • 責任のある仕事をしてこそ
    一人前
  • 仕事ができない人間は
    ダメな人間

 

こんな価値観がRさんの中にありました。

本当に優秀なRさんの息子さんの未来の
立派な仕事についている姿に自分の姿を
重ねて夢見ていたRさん。

そして同時に高学歴、エリートの息子の
母になることで自分も成功している人生
を歩いきたという価値観だったRさん。
想定外の息子さんの留年や就きたい職業
の変更は裏切りや怠慢と感じていました。

その気持ちはどこから来るかというと、
自身のエリートへの憧れや学歴コンプ
レックス、ご自身の不器用さなどが深く
影響されていました。

他にも、Rさんが子供の頃から両親に厳
しく、育てられたことや長女だったせい
でしっかりしなきゃと思い込んでしまっ
ていた環境も大きく影響していました。

ヒーリングで、このような大きな制限
(ブロック)に気がついたRさん。

鈴木
ヒーリングが
終了した後は
少し、あっけに
とられた感じでしたね。
Rさん
なんだか、
不思議な感覚です。
でも、私のこと
なんだなって
わかります。
鈴木
ご自身の感情と
息子さんの
感情が深く
リンクされてました
もんね。

 

Rさん
確かに、息子と
私はそっくりで
笑ってしまいます(笑)
息子には、やっと心から
好きなように
生きていいよと
言える気がします。

息子さんの行動や言動が、Rさんの
コンプレックスや制限を揺さぶって
いたせいで、苦しかったRさん。

きちんと、ご自身に向き合うことで
苦しみから解放され、息子さんとの
距離感を気づかれたようです。

今度からは自分の仕事に対しても
新たな気持ちで臨めそうです。と
笑顔で帰られたRさんでした。

Rさん、ありがとうございました。

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