「夫」という他人と暮らしていくのに忘れていけない大事なこと

夫婦関係のことでサロンに相談に来られ
る女性の中に、夫のことを自分のことの
ように話す方がいらっしゃいます。

夫の考えていることや思っていることな
んて何でもお見通しなんて思ってる様子
でお話されます。

そんな時、私がお伝えしていることが
あるんです。

もくじ

「夫」は一番近い他人という関係性

あなたの知っている夫のはあくまで
「あなたの想定の範囲内」の夫だと
いうことに気がついていますか?

夫はあなたと一緒に暮らしている大切な
家族です。
そして同時にあなたにとって一番近い
関係性の他人でもあります。

結婚前の付き合っていたころも含める
ととても長く一緒にいるご夫婦だと
ついつい自分と同じことを考えている
と信じていらっしゃる方もいるかも
知れません。

夫婦の問題でサロンを訪れるクライア
ントの中にはこんな風に自分の夫のこ
とをお話される方がいます。

クライアント

夫が隠し事をしようが
すぐわかります。
家の旦那は単純なんで
バレバレです。

付き合いも長いので
大体の行動パターン
はわかってます。
向こうがなにを
考えているのかも
だいたいわかっちゃい
ます。

多くの女性はパートナーに対して
自分の知っているパートナーの姿が
正解で「あるべき本当の姿」だと
思っています。

そしてパートナーの一番の理解者は
自分だと思っているでしょうし、
何もかもさらけ出してくれていると
思っているでしょう。

鈴木

そして、それが
愛情や信頼感の
バロメーターだと
思っているかも
しれませんね。

当たり前のことですが夫婦は二人で成り
立っています。
あなたの想像する夫は
「あなたの世界から見える、あなたの
知っている」夫像です。
決して「リアルの夫」ではありません。

でも、あなた自身は
どうですか?
パートナーに
何もかもさらけ出し
理解してもらていると
思っていますか?

あなたは自分とパートナーとの
関係についてどんな風に感じて
いますか?

  • 常日頃から仲がいい
  • 毎日会話がある
  • 大事なことは話し合える
  • お互いを気遣える

それとも

  • 悪くないけど良くもない普通の夫婦
  • ゲームばっかりで話も聞かないし
  • 怒れば勝手に出ていくか無視
  • 自分のことばっかりでちっとも私を
    気にしない

どちらが近いですか?

夫婦のご相談でサロンに来られる
クライアントはどちらが多いと
思いますか?

鈴木

実は同じくらいなんです。
どちらの方も同じように
離婚についてお悩み
なんです。

全く正反対の夫婦の問題なのに
共通している問題がります。

それはどちらも二人の関係なのに妻側で
すべて完結させていることです。

そのせいで夫婦関係を複雑にしてしまっ
ていることに気がついていないことが
一番の原因なんです。

あなたの「想像」は夫の「リアル」では決してありません

いぜん、ちょうど同じくらいの時期に
同じような夫婦関係で悩みがあり、
サロンを訪れてくれた女性が二人いまし
た。

お1人目は仲の良い風通しのよい夫婦
関係だと思っていたMさん。
もう一人は自分勝手な夫にあきらめて
いるKさん。

ある日、夫の浮気が発覚して同じ時期に
相談にいらっしゃいました。

ご相談の最中、お二人から出る言葉は
大体一緒でした。

クライアント

夫婦仲もよかったです
し、そんなことをする
人じゃないと信じてい
ました。

クライアント

自分勝手なところも
ある人ですが
まさか浮気するなんて
裏切られた気分です。

お二人の言葉からは同じように
「私の知っている夫じゃない」という
ニュアンスが含まれていました。
そしてMさん、Kさんお二人とも
浮気はすぐ分かったとおっしゃって
いました。

クライアント

夫は単純なんです。
最近スマホをずーっと
離さないので
ピンときて問い詰めたら
白状したんです。

クライアント

夫の様子を見ていれば
いつもと違うことくらい
すぐわかります。
スマホをこっそり
チェックしたら
会社の子とLINEで
やり取りしてたんです。

でも、妻が知らないだけで「夫」にだっ
ていろんな顔があるでしょう。

これはあなただって夫に見せていない顔
があるのと一緒です。

お互い違う環境で育ち、違う価値観で
生きてきて来ました。

生活を共にするようになって影響しあ
うこともあるし変わったところだって
あると思います。

一緒のものを食べ、一緒に笑い、
一緒に眠る。
そんな生活はお互い分かり合えている
という安心感をもたらることもありま
すが、お互いの境界線をあいまいにし
てしまうということもあります。

鈴木

家族という価値観に
縛られて忘れがちですが
あくまでも夫は一番
近い他人です。

毎日一緒に暮らしている中でそんな
当たり前のことをついつい忘れて
しまいがちになってしまうのも
しかたのないことなのかもしれません。

家族は何でも分かり合える、家族だから
なんでも話あえて隠し事などしない
という価値観がそう思わせるのかも
しれません。

なので二人のことなのに夫のことは何
でもお見通し、行動パターンも思考
パターンもわかっていると思い込んで
しまいがちになってしまいます。

そのせいで気が付けば夫婦のことなの
にあなただけの世界で完結してしまい
がちです。

実は「私の知らない夫」を作り出して
しまっているのは
「私はなんでもわかっている」という
あなたの価値観かもしれません。

夫はこういう人だと思う罠

MさんもKさんもご主人のことをお話
されるときに、同じようにおっしゃっ
ていました。

クライアント

夫はきっとこうする
はすです。

クライアント

夫はきっと
○○だと思っている
はずなんです。

ご主人の行動や考えをこんな風に決めつ
けてお話されることが多かったです。

自分以外の誰かのことを「こうだ」と
思い込みで決めつけるのはとても傲慢
です。

まして、夫はあなたの所有物ではありま
せん。

鈴木

あなただって夫に
「ほら、俺の思った通り
だろ?」
「謝れば機嫌直るんだろ
う?」
なんて態度でられたら頭
に来ませんか?

もし夫の行動や言動があなたの想像する
「夫」から外れた時どんな気持ちになり
ますか?

クライアント

裏切られたというか
期待外れというか
こんな人だったの?
って思っちゃうかも

は?!って
怒っちゃいますよ。
だってそうでしょ?
私のことが好きなら
嫌がることくらいわ
かるはずですから

それはあなたが
「夫婦は分かり合えているもの」
という価値観に縛られている
せいかもしれません。

夫は夫で自分の思う通りにしていただけ
なのでしょう。

そこにあなたの
「夫のことはなんでもわかっている」と
いう思い込みがプラスされてしまうと
複雑になってしまうことがあります。

それが
「こんなはずじゃなかった」というよう
な問題が起こる原因の一つになっている
ケースもあります。

あなたはあなた、夫は夫

あなたはあなたであって夫は夫です。

結婚して家族になったから、子供が増え
て父親、母親になったとしても
二人の関係は「夫婦という他人」には変
りありません。

ついつい関係性が近くなればなるほど、
一緒にいる時間が増えるほどついつい
忘れがちで、なあなあになってしまう
と思います。

鈴木

だからこそ、
「夫はあなたではない」と
いうことを知っているだけで
不用意に傷つくこと
もありませんし
傷つけることもありません。

夫があなたの想像通りに動くと思っている
ことはコントロール以外のなにものでもあ
りません。
自分以外のことだからこそ、
想像で終わらせずにきちんと言葉にして確認
してみてください。

クライアント

父親なんだし
やってあたりまえ
出来て当然だと
思っていて
「ありがとう」とか
「助かったわ」とか
言ってなかったです。

クライアント

言わなくても
お互いわかりあえる
のが理想の夫婦とい
う価値観がありまし
た。

夫婦間できちんと言葉にして
お互いの気持ちを確認することを
面倒くさがらないでください。

それだけで、すくなくともある日突然
「こんな人だったっけ?」と思う
出来事を減らすことができるはずです。

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